カキオコとは、岡山県の東南部、兵庫県との県境に位置する備前市日生地区(旧日生町)のご当地グルメで、牡蠣入りのお好み焼きの愛称です。
岡山県は全国2位(平成25年度)の牡蠣生産地であり、日生地区は県内でトップクラスの生産地であるため、1960年代に牡蠣の養殖が盛んになった頃から地元漁師やむき子さん達によって持ち帰られた牡蠣を使った牡蠣入りお好み焼きが親しまれていました。
日生の牡蠣は身が縮みにくい特徴があり、カキオコに最適といわれています。
日生地区では、2017年現在で20軒を越えるカキオコを提供するお店があり、日生地区伝統の「日生焼き」と呼ばれる焼き方や、「関西風」、「広島風」独自に研究された焼き方、牡蠣を鉄板で焼く、生地で蒸し焼きにするなど焼き方ひとつをとってもバラエティがあり、ソースも日生地区で伝統的に使われてきた「タイメイソース」をオリジナルブレンドしたモノや「オタフクソース」、「カープソース」、「ブルドッグソース」などをオリジナルブレンドしたソースや醤油ベース、塩などさまざまで「カキオコ」は店の数だけ種類があると言っても過言ではありません。
当サイト「備前ハートあそぼ」では、カキオコを提供するお店の特徴が解りやすくなるように、カキオコの焼き方をダイジェストでお伝えする手法で撮影をし、ソース、焼き方、カキオコの提供時期を独自に取材して掲載しています。
このサイトを通じてあなたの一番のカキオコを見つけて貰えるとウレシイです。
日生焼きってなに?
キャベツに生地を混ぜて、鉄板にひろげて焼きます。(あらかじめ軽く合わせてから鉄板にひろげるやり方と、先に鉄板に具をひろげて上から生地をかけるやり方があり)、具を上に乗せ、その上から再び生地をかけて、裏返して両面を焼きます。生地でサンドして蒸した状態になり、キャベツの甘みとモッチリした食感が楽しめるのが特徴です。
海のミルク、牡蠣
牡蠣は、グリコーゲンのほか、必須アミノ酸をすべて含むタンパク質や亜鉛やカルシウムなどのミネラル類をはじめ、さまざまな栄養素が多量に含まれています。瀬戸内海、日生諸島は、1級河川吉井川をはじめとする川からの栄養で育った良質なプランクトンを食べて育ち、風波を防ぐ島が多いことなどから、良質な牡蠣が生産されています。
オフシーズンのカキオコの牡蠣について
オフシーズンは冷凍の牡蠣を使用しています。以前の加熱冷凍方法での冷凍牡蠣は、牡蠣が崩れたりエキスが出てしまい旨味が減ってしまうことがありましたが、岡山県漁連では、スチーム冷凍に改良していますので風味や旨味を損なわない、おいしい冷凍牡蠣を使用出来るようになりました。
カキオコの歴史
1960年代~ | 牡蠣の養殖が盛んになり、牡蠣入りお好み焼きが親しまれるようになる。 |
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2002年1月26日 | 「カキオコ」という愛称のアイディアがうまれ、「日生カキお好み焼き研究会」が発足。地域おこし、カキオコ認知向上への取り組みが日生地区をあげて取り組まれるようになる。 |
2007年4月10日 | 「カキオコ」を備前東商工会が商標登録に出願。 |
2008年4月 | 愛Bリーグ(ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会)に正式加盟。(のちに脱会) |
2008年8月29日 | 「カキオコ」が商標登録される。(登録商標5162320号 備前東商工会) |
2011年4月1日 | 「日生カキオコまちづくりの会」に名称変更し、備前東商工会内に事務局を設置。 |
2012年1月26日 | 活動開始10周年を記念して、1月26日を「カキオコの日」に制定。 |
「カキオコ」の商標登録について
「カキオコ」は、備前東商工会の登録商標(登録商標 第5162320号)です。
無断で使用することはできませんので、メニューとしての使用(販売)をはじめ、どのような名称の使用であっても、必ず備前東商工会までお問い合わせください。
商標の無断使用については、意図的でない場合であっても商標権侵害に該当しますので、10年以下の懲役もしくは1000万円以下の罰金、又はこれらが併せて科されます。(商標法78条)また、法人の代表者、従業者がその業務に関し、侵害行為をした場合には、その行為者が罰される外、法人にも3億円以下の罰金刑が科されます。(商標法82条)私たちはまちおこしに取り組んでいますので、基本的には無断で使用しないようお願いしていますが、誠意が感じられない、または悪質であると判断した場合には、法的措置を取らせていただきます。